6V-1
携帯端末を用いた多言語間医療対話支援システムの開発
○尾崎 俊,松延拓生(和歌山大),重野亜久里(多文化共生センターきょうと),吉野 孝(和歌山大)
 現在,在日外国人数の増加に伴い,日本における多言語間コミュニケーションの機会が増加している.コミュニケーションを行う際,言語の違いは大きな障壁となる.
 特に医療現場では医療従事者と患者の間で正確なコミュニケーションが出来ない場合,医療ミスにつながる恐れがある.そのため現在,医療現場では医療通訳による対応が行われている.しかし,入院時の外国人対応は24 時間必要であり,医療通訳が対応するには限界がある.
 そこで本研究では,入院生活における,日本人医療従事者と外国人患者間のコミュニケーションを支援するシステムの開発を行った.また,入院生活を想定した実験を行い,その実験の観察,アンケート結果から,本システムの有用性を評価した.