6Q-5
知識の意味的な包含・類似関係を利用した日本語文向き概略推論法
○佐藤雄也,石川 勉(拓大)
 知識間の意味的な包含・類似関係を利用し、アバウトな解を導く
概略推論法を提案する。本推論法は、日本語文を対象とした述語論
理ベースの推論法であり、知識間に意味的な包含関係が存在する場
合は、両者は同一の概念であると見なし推論を進める。また、類似
関係が存在する場合は、知識間の意味的な類似度を算出し、それを
基に解のもっともらしさを得る。本推論法で用いる知識表現では、
述語部・引数部ともに単純概念だけでなく、名詞句等の複合概念を
許容する。本報告では、推論の基本メカニズム及びこの複合概念間
の意味的な包含関係の判定基準、類似概念の判定・利用法、引数の
数の違いへの対処法等について提案する。