6P-2
L1ノルム最小化による劣決定音源分離のための線形計画と二次錐計画の比較評価
○平澤恭治,高橋 徹,尾形哲也,奥乃 博(京大)
我々はマイク数より音源数が多い状況(劣決定状況)に対処するため,
伝達関数が既知の際にL1ノルム最小化を用いて音源分離を行なう手法を改良し,
その有効性を確認してきた.
しかし我々の手法は高速化のために線形計画(LP)による近似計算を利用しており,
理論的裏付けのある二次錐計画(SOCP)との誤差が
提案手法の性能を低下させている可能性があった.
本稿ではLPによる近似解とSOCPによる厳密解を比較し,
LPによる近似解が十分に実用可能な精度を保っていることを確認した.