6L-1
自然言語処理を用いて設計書から試験項目とそのメタ情報を抽出する研究
○寺澤賢人,丸山 広,高嶋章雄,中村太一(東京工科大)
システム開発では上流工程で生成される設計書に要件の抜け漏れがあるとシステム開発にかかる工数が増加する。そのため、設計書に要件の変更や追加がある度に試験項目を見直す必要がある。そこで本稿では、要件定義書の修正を行う際に運用テストで使用される試験項目の抽出、要件定義書を構成しているドキュメント間の参照関係と処理を示す文章の抽出を行う。これにより、試験項目に変更が合った際に修正したドキュメントと関わる修正する可能性があるドキュメントを特定する。また、抽出した試験項目と異なるバージョンの要件定義書から抽出した試験項目を比較することで、修正内容を明確にする。1800ページの実際の要件定義書を用い、提案手法の有効性を評価した。