6H-1
直接結合ネットワークにおけるバッファのリンク単位共有法
○深瀬尚久,三浦康之,渡辺重佳(湘南工科大)
ネットワークを介して結合された複数個のPE (Processing Element)を一個のチップに搭載する「ネットワークオンチップ」が注目されている。ネットワークオンチップにおけるルータについて、仮想チャネル単位でのバッファの共有は従来から実現しているものの、すべてのリンクを含めてバッファを共有する試みは、あまり一般的ではなかった。共有する範囲が増加するに従って、バッファの制御が複雑になり、ハードウェアコストの増大を招くため、従来には行われていなかった実装上の工夫が必要になるが、ルータの性能は大きく向上する。本研究では、すべてのリンクを含めたバッファ共有方式の性能評価を行うとともに、実装法に関する検討を行う。