6D-6
小容量データ配信のための低遅延P2P配信木の予測手法の評価
○高原 誠(電通大),田上敦士,阿野茂浩(KDDI研),鈴木健二(電通大)
近年,PUSH型通信を用いて為替の更新情報や災害情報などの
小容量な情報を多数のユーザに向けて配信するサービスが増加している.
これらの情報は,通知が遅れると情報の価値が失う可能性があるため,
P2Pを用いて既に受信完了したユーザから他ユーザに対して
データ送信し,配信時間を短縮する手法が有効になりうる.
しかし,P2Pを用いた場合,データ送信経路である配信木には
さまざまなトポロジが考えられ,最適化することは困難である.
このため本論文では,ネットワークやノードの遅延を考慮した
小容量データのための配信木の予測手法の提案を行い,
実際にLAN内での配信実験で検証を行ったので報告する.