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多段階画像処理におけるメモリアクセス削減の検討
○高橋幸恵,境 隆二,今田 敬,加藤宣弘(東芝)
ハイビジョン等の画像処理をプロセッサで行う場合、高速にアクセ
ス可能なローカルメモリのサイズには一般に制限があるため、通常
ブロック分割を行って演算する。しかし、画像処理を構成する処理が
多段階にわたる場合、メインメモリへのアクセスがボトルネックと
なって性能が劣化する。そのため、一般的には、ブロック化した画像
に対して、複数フェーズをローカルメモリ上で実行する手法がとられ
るが、ブロック境界における演算が重複して発生するという問題が生
じる。本稿では、ブロック化したデータをローカルメモリに効率的に
配置することで、演算量の増大を抑制しつつメインメモリへのアクセ
スを削減する方法について考察する。