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頻度オペレータを導入したProbabilictic CTLとそのモデル検査アルゴリズム
○冨田 尭,萩原茂樹,樋浦 信,伊藤宗平,米崎直樹(東工大)
確率的なシステムの性質の記述にはしばしば確率計算木論理
Probabilistic Computation Tree Logic (PCTL)
が用いられている。
PCTLでは、「いつかイベントが生起する」や「ずっとイベン
トが生起し続けている」などの性質を満たすパスの生起確率
に言及できる。しかし、「80% 以上の頻度でイベントが生起
する」などのイベントの生起頻度に関する性質を記述するこ
とはできない。
本稿では、イベントの生起頻度を記述できるようにPCTLを拡
張した確率-頻度計算木論理を提案し、そのモデル検査アル
ゴリズムの概略を示す。