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時空間分析からみた可降水量とインドネシアの米収穫量との関連
○海田俊輝,Oky Dicky Ardiansyah Prima(岩手県大),菅野洋光(東北農業研究センター)
インドネシアでは2~3期作による米の栽培が一般的であるが,
各年の気象状況によって田植の出来る回数が変動している.
特に田植に必要な水資源を一定以上得られなければ,米の栽培が
困難となる.本研究では,過去の可降水量から月別のモンスーン
指標を計算し,月ごとに雨季が始まった地域(雨季開始地域)を
特定し,それらの分布と当該地域の年間米収穫量との関連を
分析した.雨季開始地域の特徴量を説明変数,米の収穫量を
目的変数とした重回帰分析(変数選択法)を行った結果,11月の
雨季開始地域の分布と米の収穫量との間に相関が認められた.
これは,11月が3期作目の時期であるため,可降水量から3期作目の
可否の判断が可能であることを示唆している.