5Y-10
動的部分二重化を用いた自己組織化HWの故障検出機構について
○奥村謙一,張替拓真,新井浩志(千葉工大)
宇宙用途等で使用されるシステムは人手による故障の修復が困難である.
本報告では,自己組織化HWの自律的な再構成機能を用いた故障の検出と回復を行うFTS(Fault Tolerant System)を提案する.
提案する動的部分二重化による故障検出手法では座標が隣接した特定の2つのセルに同じ機能を持たせて処理を実行し,これらのセルの出力を比較することで故障検出を行う.更に同じ機能を持たせるセルを一定クロックで変更することで全セルの故障検出を可能とする.提案手法により同じハードウェア量ではTMRなどに比べて耐故障回数が増加する.VHDLによるセルの設計とシミュレーションを行い,提案手法の動作を確認した.