5T-1
複数論点交渉問題における効率的な部分的合意形成プロセスの提案
○水谷信泰(名工大),藤田桂英(名古屋工業大学 / マサチューセッツ工科大学),伊藤孝行(名工大)
マルチエージェントシステムの分野において,複数の論点が相互依存関係にある複雑な交渉問題が注目されている.既存の研究では,すべての論点を対象とした全体的な合意形成が注目されている.しかし,現実世界の交渉では,ある一部の論点に対してのみ合意する部分的合意形成や段階的に合意する交渉モデルの方が一般的である.本論文では,論点を相互依存関係に基づいてグループ化を行い,効率的に部分的な合意形成を決定する手法を提案する.特に,どのグループから部分的合意を得るべきかに関して焦点をあてる.また,シミュレーション実験により,本手法による部分的な合意形成が最適率にどのように影響するのか評価する.