5L-5
共通中間表現を用いた実行系列生成手法の提案
○竹内健太(静岡大)
プログラム解析において動的解析は有用である。しかし、
静的解析と比べて実行に必要な環境を構築するコストが高い。
このコストを抑えることが本研究の動機である。このような
環境を構築するには、ソースコード、中間表現の書き換え、
または実行中にバイナリコードを書き換える手法が知られている。
本研究では、コンパイラが生成する中間表現を対象とし、実行時
情報を取得するノードを追加する手法を提案する。例えば、GCCが
用いている共通中間表現は言語依存性が排除されているため、
実行時情報を取得するための追加処理を言語を選ぶことなく統一できる。
評価実験として言語に依存せずに動的プログラムスライシングを計算
できることを示す。