5K-2
多目的遺伝的アルゴリズムにおける多段階探索交叉の有効性の検証
○谷 拓夢,花田良子,棟安実治(関西大)
多目的最適化問題では,一度の探索で多数の非劣解を同時に
求めることができる進化型アルゴリズムが用いられることが
多く,NSGA-IIやSPEA2をはじめとした多目的遺伝的アルゴリズムが
開発されている.交叉deterministic Multi-step Crossover Fusion (dMSXF)は
近傍探索のメカニズムを利用した,形質遺伝に優れた多段階探索交叉であり,
単一目的の組合せ最適化問題で非常に強力な探索性能を有している.
本研究では,NSGA-IIおよびSPEA2の子個体の生成のための交叉方法として
dMSXFを適用し,多目的最適化問題における有効性,およびそれに適した
生存選択方法について検討する.性能検証には多目的NKモデルを用いる.