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遺伝的プログラミングにおける多段階探索交叉の有効性の検討
○細川長洋,花田良子,棟安実治(関西大)
グラフ構造など組合せ的な構造を有する最適化問題を進化的計算手法で解く際には両親の形質を受け継ぐよう問題固有の構造,性質を利用した交叉の設計が重要であり,これまでに多くの手法が開発されてきた.遺伝的アルゴリズムにおける交叉deterministic Multi-step Crossover Fusion (dMSXF)は近傍探索のメカニズムを利用した形質遺伝に優れた交叉であり,巡回セールスマン問題など種々のグラフ問題において非常に強力な探索性能を有している.本研究では交叉dMSXFを遺伝的プログラミングにおける交叉に採用し,両親の部分木構造を受け継いだ多様な子個体を生成する.関数同定問題に適用し,その解探索性能を検証する.