5H-6
PCクラスタ環境下におけるシェルスクリプトの半自動並列化手法の提案と評価
○前田直人,水谷泰治(阪工大)
本研究では、PCクラスタ上でシェルスクリプトを半自動的に並列処理する
手法を提案する。本提案手法では、シェルスクリプト中のfor文に着目し,
for文のイタレーションを独立したタスクとして並列化する。
具体的にはまず、for 文の前後に指示子をユーザが記述する。次にその
for文の内部のみから成るシェルスクリプト、及びそのスクリプトを各PCに
分散させるシェルスクリプトを自動生成する。そして、後者のスクリプトを
実行することで、各マスタをマスタ・ワーカ法に基づいて並列実行する。
本手法をシェルスクリプトに適応した結果、PC5台を用いて、2.9倍に
実行時間を短縮することができた。