5H-2
プログラムループおよび実行パスに基づいた自動並列化システムの検討
○高橋辰平,白戸卓志,大津金光,横田隆史,馬場敬信(宇都宮大)
プログラムからスレッドレベル並列性を抽出したマルチスレッドコードの生成が重要である。我々は、ソースコードが参照できない場合を考え、実行ファイルであるバイナリコードを解析しマルチスレッドコードを生成する手法を考案し、ループベース自動並列化システムと、パスベース自動並列化システムを開発してきた。本稿では、並列化する対象が異なる、両システムを組み合わせることによってプログラムのより多くの部分を並列化が見込めると考え、システムの統合を検討した。まず、パスベース自動並列化システムおよびループベース自動並列化システムの手法を述べる。そして、両システムを統括する処理系を考案し、システム統合の概要を述べる。