5G-7
関数を future で評価す言語
○柳瀬龍郎,田村信介(福井大)
 並列処理の実現を目的とし、ソースコード中における関数の呼び出
しを,制限されたfutureで評価する言語の例は存在するが、無制限に
futureの利用を可能とした言語はほとんど見うけられない.本研究は
futureの利用に制限を設けない言語を実装,その並列実行環境を実現
し評価を行ったのでその結果について報告する.
 関数の評価がfuture によって呼び出された場合に,評価を請け負う
(ネットワーク結合されたマルチプロセッサシステムの場合)プロセス
または(単一プロセッサ等におけるプロセッサの場合)スレッドのプー
ルを用意し,これらは常に関数の評価が依頼されてくるのを待ち構え
ている.評価の依頼が発行されたときプールが空であればキューを構成
するが,このときキューが長くなり過ぎないように、futureの発行に
制限を設ける.このことにより実用的にfutureを利用できるようになった.