5G-1
プロセススケジューラが仮想マシンへ与える影響に関する考察
○東賢一朗(日立)
仮想化技術のひとつとして,Linuxカーネルのプロセススケジューラや
メモリ管理などの機能を活用するKVM(Kernel-based Virtual Machine)が
存在する。
一方,Linuxカーネルのプロセススケジューラは,システムに存在する
最も高いプロセス優先度を選択するO(1)スケジューラから,各プロセスの
重みに応じて公平にCPU時間を割り当てるCompletely Fair Schedulerへ
変更になった。
本論文では,Linuxカーネルのプロセススケジューラの違いがKVMの仮想
環境に与える影響を実験し,Linuxカーネルに内在する仮想化技術の課題と
その解決指針を考察する。