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随意性瞬目を入力スイッチとして用いるための基礎的検討
○田邊喜一(松江高専)
肢体不自由者用の入力インタフェースでは,随意性瞬目が入力確定用のスイッチとして用いられる.このとき、無意識に生じる自発性瞬目は誤入力となるため,これを排除する必要がある.従来の研究では,入力確定時に,長時間閉瞼を指示することにより,両瞬目を識別していた.本研究では,より自然な状態での入力を支援するため,“意図して瞬目を行う”ことのみを教示した場合の随意性瞬目の利用可能性について検討している.本稿では,随意性瞬目を実験参加者自らのタイミングで生起させる条件と実験者の指示により生起させる二種類の生起条件を設定し,両条件における随意性瞬目の特性の差異について分析した結果について報告する.