5D-6
非常時における地域の安全・安心確保のためのε-ARKデバイスを核とした情報通信環境の研究開発 -(第7報)Twitterを用いた情報発信実験-
○大野浩之,井町智彦(金沢大),松島英章,前田明夫,西 麻里(北陸通信ネットワーク),米田 稔(COM-ONE)
Twitter は,多くの人々がテキストベースのメッセージを交換あるいは共有するためのツールとして,
世界中のインターネットユーザから支持されている.
ツイッターの設計および実装は公開されていないブラックボックスであり,
どの程度の負荷に耐えられるのか,つぶやかれるメッセージはどの程度検索可能なのかについてはわからない.
著者らは,Twitter が,非常時の初期段階においても,
インターネット接続さえ確保できれば通常どおり利用できるという仮定の下で,
(1)被災地における情報発信,(2)インターネット上でのボランティアによる手動翻訳,
(3)被災地の主要言語を理解できない外国人への情報提供 を実験的に行った.
本報では,この実験で得られた成果および問題点を整理し,
Twitter のようなメディアを用いた非常時における情報発信のあり方について述べる.