5A-5
段階的開発指向型組織におけるソフトウェアプロダクトライン開発の適用
○明神智之,深谷直彦,小川秀人(日立)
組込み装置の生産性改善を目的とし,組込み装置向けソフトウェアにソフトウェア・プロダクトライン(SPLE:Software Product Line Engineering)を適用した。システム仕様を段階的に決定する組織においては,始めに構築したコア資産に変更が生じるため,再利用が困難であるという課題があった。本報告では,段階的に決定するシステム仕様に対応するコア資産の構築を目的としたシステム仕様策定プロセスを定義することで,SPLEを実現する手法を提案する。適用の結果,ソフトウェアの再利用によって,開発コストの低減を実現した。