4Y-2
秘匿計算を用いたWeb会計システム
○松村太一,岡村真吾(奈良高専)
現在, ブロードバンドネットワークの普及やサーバ仮想化技術の進歩により,
クラウドコンピューティング(以下クラウド)が広く普及している.
クラウドはオンプレミスなシステムと比較して多くのメリットがある一方, ユーザの扱う情報が
サービス提供者に渡るため, 情報漏洩やプライバシー侵害などのセキュリティ上の問題がある.
この問題に対して秘匿計算が有効であるが, 現在秘匿計算の応用例は少ない.
そこで秘匿計算の応用例としてインターネットを用いて帳簿記入,
仕訳, 帳簿出力などの会計処理を行うWeb会計サービスを取り上げる.
秘匿計算と検索可能暗号を用いて, ユーザの入力情報をサービス提供者に
秘匿可能なWeb会計システムを提案し, 計算量, 安全性, 機能性の評価を行う.