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あえて詳細な地図情報を見せない「見えない地図」を用いた観光ナビの提案
○田中 健,仲谷善雄(立命館大)
 観光地を紹介する観光ナビでは目的地までの最短ルートを提案し、
効率的な観光を支援するものが多い。しかし、最近では自分らしい、
ゆっくりと楽しむ散策型の観光が見直されているように、
偶発的な出会いを楽しみたいというニーズが存在する。
 そこで本研究では、偶然との出会いを支援するため、便利の追及によって
情報過多になっている観光で、あえて情報を制限するという
「不便益」の観点から観光ナビを見直し、ほとんどの地図情報を消した
「見えない地図」を用いて、周囲環境との相互作用を促す観光ナビを提案する。
具体的には出発地と目的地、ランドマーク(目印)だけを表示する地図を
用いた観光ナビを試作し、その有効性を評価実験で検証する。