情報処理学会 第73回全国大会講演要旨

自動車ソフトウェア開発において，ソフトウェアプロダクトライン
エンジニアリングが注目されている．しかし，プロダクトの可変性は
フィーチャに限定されているため，多様なプロダクトのモデル化には不十分である．
本研究では，ゴール指向に基づくプロダクトライン要求モデルを拡張し，
複数視点によるプロダクトラインモデル化方法を提案する．提案方法では，
ゴールモデルの構造に着目し，非機能要求と対応する機能要求の可変性を抽出する．
そして開発成果物間の可変性を表現可能なグラフモデルを用いて，
非機能要求と振舞いなど複数視点の関係を明確化する．ケーススタディにより
本モデル化方法の有効性を示す．