4H-1
H.264のデコード処理における2パス限定投機方式の並列性能評価
○川上憂騎,大津金光,横田隆史,馬場敬信(宇都宮大)
動画像符号化方式のH.264は高い符号化効率を実現可能であるが,復号化にかかる演算量は極めて多く,並列処理によるデコーダの高速化が重要である.しかし,並列化を行っても十分に性能を発揮できない部分が存在し,並列性能を制約している.この問題に対し,デコーダプログラムに投機的マルチスレッド実行方式である2パス限定投機方式を適用し,並列化が効きにくい部分に対して投機的な手法を用いて並列性能を高めることを目指している.
本研究ではこれまでに適用検討を行ったデコーダプログラム中のいくつかのループについて,2パス限定投機方式を実現するマルチコアプロセッサPALSのシステムシミュレータを用いた性能評価を行う.