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位置特定インフラ専用無線LANアクセスポイントの試作と測位精度制御の検討評価
○岡 龍太,Tran Xuan Duc,新井イスマイル,西尾信彦(立命館大)
GPSが利用できない屋内では端末の普及状況を考慮すると無線LANによる位置推定が現実的である。しかし、無線LANは通信を目的としているので、そのアクセスポイントの密度や設置場所が必ずしも測位に都合が良いとは限らず、十分な測位精度を出せないことが問題となっている。そこで、屋内空間に位置特定インフラとしてのみ機能する無線LANアクセスポイント(以後、Place Stickerと呼ぶ)を配置することによって精度制御可能な測位システムを実現する。Place Stickerは、測位に必要なビーコン送信のみを行ない、送信出力制御が可能である。これにより要求測位精度によって異なった範囲へのビーコンを送信する。本研究では各Place Stickerを要求される測位精度に応じて配置し、ビーコンの送信出力を適応的に制御することによって、測位精度要求に対応した測位手法を提案する。