3T-6
高解像度スキャン画像を対象としたロゼットパターン除去手法の高精度化
○豊田敬央,宮岡伸一郎(東京工科大)
画像を印刷するとき,プリンタは画像を網点と呼ばれる小さな点の集合に変換して濃淡を表現する.このとき,網点はロゼットパターンと呼ばれる亀甲状のパターンを構成するが,印刷物を高解像度でスキャニングをするとロゼットパターンがアーティファクトとして目立つという弊害を生む.著者らはこれまでに,高解像度スキャン画像のためのロゼットパターン除去手法を提案したが,画像のエッジ付近にロゼットパターンの除去もれが発生するという課題が残された.そこで,本稿では周波数領域でロゼットパターン成分の存在範囲の高精度推定を行うことで実空間における除去もれの問題が解決できることを示す.