3T-5
粒状ノイズの付加における画像の領域と質感向上との関係
○梅村靖子,亀田昌志(岩手県大)
近年の研究において、忠実度の高い画像が必ずしも人から高い評
価が得られるとは限らず、むしろ画像にノイズを付加することで、
質感の向上が見られリアルさの評価が高くなることが知られている。
このことは、人間が望ましいと考える質感はPSNR等による数値的な
評価で測れるほど単純なものではないことを示している。
このとき、従来の研究では各被写体に質感を向上させるノイズの種
類や強度、ノイズを付加する領域といった要素については検討され
ていない。
そこで本研究では、これらの要素の規則を定めるためにノイズを
付加する領域と質感の関係に注目して領域毎にノイズ付加した画像
の質感の変化を調査し、領域の特徴から質感に影響を与える画像の
要素を明らかにする。