3Q-3
グループ会話対応型会話エージェントにおける非言語情報による受話者決定方式
○馬場直哉(成蹊大),黄 宏軒(立命館大),中野有紀子(成蹊大)
複数人のユーザと会話エージェントによるグループ会話を実現するには、多人数で会話が交わされる中、
会話エージェントがいつ応答すべきかを適切に決定する必要がある.
そのためには,ユーザの発話が誰に向けられているのかを判断することが不可欠である.
そこで本研究では、音声のF0、音圧、話速、また、顔向き情報などの非言語情報について、
発話がエージェントに向けられている場合と他のユーザに向けられている場合の差異を分析した.
次に、その分析結果から有効な特徴量を選定し、決定木学習を行い、
音声情報のみで対エージェント発話を73%、対ユーザ発話を80%の精度で分類できることを確認した.
さらに、顔向き情報を追加した受話者の判定精度を評価するとともに、
会話エージェントへの実装方法について述べる.