3N-7
自律型Webサービス メッセージング基盤の開発
○木村泰輔,二宮良太,平本真道,大谷 真(湘南工科大)
自律型Webサービス(AWS;Autonomous Web Services)の基盤部は、非同期メッセージング機能である。
本研究では、AWSメッセージング基盤の開発を行った。開発上での課題は以下の通りである。
1.高耐久性の入出力キューの実現
2.Store and Forward型の非同期メッセージング機能の基本機能の提供
3.セッションのアーカイブ機能
4.メッセージのトランザクション処理
5.セキュリティ対策
1は、データベースを用いて高耐久性の入出力キューを実現した。
2は、送信・受信のみの単純なAPIの提供、および高信頼性メッセージングを実現するために、メッセージの順序保障や再送機能などの実装を行った。
3は、マネージャを用いてセッションのアーカイブを管理する。
4は、コミット命令が出されるまでメッセージを入出力キューに保存しておく。
5は、SSLやX.509証明書を用いてメッセージの暗号化または認証を行う。
また、入出力キューの書き込み/読み込み速度や単位時間当たりのメッセージの送信数などの性能評価を行う。