3K-8
データの更新を漸次的に行う動的ソフトウェア更新機構
○荻山温夫,小宮常康,佐藤 喬,多田好克(電通大)
動的ソフトウェア更新機構は,実行中のプログラムを
新しいバージョンに更新することを可能にする.
データを生成する関数(コンストラクタ)が更新に
よって変更された場合,古いコンストラクタの生成した
データ(旧データ)をすべて新しいコンストラクタの
生成するデータに置き換える必要がある.
しかし,データの置き換えを一括で行うと,
プログラムが長時間停止することがある.
そこで,この置き換えを漸次的に行う方式を提案する.
この方式では,データの参照には必ずそのデータのアクセサを
用いることを前提とし,旧データが参照される際に,
アクセサがデータの置き換えを行う.また,ごみ集めの
実行中に旧データを見つける処理を追加した.見つかった
旧データは,関数呼び出しごとに一定数の置き換えが行われる.