3J-1
SIVARMの設計と実装
○鈴木章浩,追川修一(筑波大)
近年ハードウェアの性能向上により組み込み機器の高機能化・
複雑化が進んでおり、不具合を誘発する原因となる可能性がある。
この問題を解決するために、本研究では組み込み機器用のCPUである
ARMアーキテクチャ用の仮想マシンモニタ(VMM)としてSIVARMを開発した。
VMMを特権モード、ゲストOSを非特権モードで動作させることで、
センシティブ命令を例外としてVMMで検知することを可能にしている。
また、非特権センシティブ命令と非特権モード上でのゲストOSの実行を
代理特権命令と仮想プロセッサモードにより解決する。
本研究ではSIVARMの設計と実装について述べ、その性能評価を示す。