3G-6
携帯電話による農作物の育成状況入力とその利用
○沼野なぎさ,柳生弘之,神谷俊之(NECシステムテクノロジー),須崎徳高(三重県農業研究所),中村元一(三重県熊野農林商工環境事務所),島津秀雄(NECシステムテクノロジー)
 近年、農作物の育成状況をデジタルデータとして保存する試みが盛んであるが、その多くが生産履歴を目的として育成状況を保存している。我々は、育成状況のデジタルデータ化の主目的を「農作物の高品質化・安定生産化」とし、育成中の農作物にすぐ利用できるような、リアルタイム性のあるデータを収集・表示するためのアプリケーションを開発した。
 本システムは、農作業の現場で簡単に日々の育成状況を入力できる携帯アプリと、育成状況を表示するためのPC用Webアプリから構成され、営農指導員との育成状況の共有や近隣の農家の園地の育成・作業状況の比較を行うことができる。
 試作したシステムを三重県熊野のミカン栽培に適用し、モニターによる評価実験を行った。