3G-2
線形回帰分析を用いた保守部品の生涯需要予測
○飯塚新司,宗形 聡,手塚 大,浦邊信太郎(日立東日本ソリューションズ)
製造業では,新製品の投入間隔の短期化などにより,部品の
生産打ち切り時期が早期化している。そのためメーカでは,
製品出荷開始から2~3年後に将来10~20年に必要となる
保守部品をまとめて調達するようになってきている。しかし,
保守部品の需要が増加している序盤の時期であるため,一般的な
時系列手法では将来の需要変化を予測できない。この課題を
解決するため,線形回帰分析に基づく需要予測手法を提案する。
この手法では,多数の類似部品の過去の需要実績から構築した
線形回帰式を使用して需要を予測する。そのため序盤であっても
将来の需要変化を予測できる。実データを利用して,実用的な
予測精度で序盤の部品も予測可能であることを確認する。