3G-1
航空管制における統合情報管理システム要件開発工程に関する一考察
○藤田雅人(電子航法研)
 航空管制においては様々な情報-航空機の予定飛行経路等を示した飛行計画情報・空域の経路情報・高層気象に関する気候情報・レーダやその他の監視手段による航空機の位置監視情報-が用いられる。
これらのデータは、効率的な空域使用のための飛行時間帯や飛行経路の事前調整等の戦略的活動、航空機が飛行中にそれらの間の安全な間隔を維持する等の戦術的行動、過去の飛行実績等のレビューによる継続的改善活動に用いられる。

 現在においてはこれらの情報は完全に統合されておらず、いくつかの独立なシステムがこれらの業務の一部を実施している。将来、これらの情報を統合するシステムの開発を行うに際しての要件開発工程に関する考察を示す。