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映像盗撮防止方式における赤外フィルタ検知システムの提案
○山田隆行(総研大),合志清一(シャープ),越前 功(国立情報学研究所,総合研究大学院大学)
先に筆者らは,人間とデバイスの分光感度特性の違いを利用した映像の盗撮防止方式を提案した.そして,盗撮者がこの方式が重畳するノイズを除去するために赤外カットフィルタを撮影機器に装着して撮影を行う場合の対策として,鏡面反射特性を利用した盗撮検知方式を示した.赤外を除去するフィルタには赤外を反射する赤外カットフィルタと吸収する赤外吸収フィルタがあるが,後者は反射率が低く検知が難しかった.本論文では,赤外吸収フィルタに対して,ノイズ用光源と検知用光源を一体化し出力を高めることにより検知を可能とする手法を提案する.提案手法をB3サイズのスクリーンに組み込んだシステムにより評価を行い,その有効性を確認した.