3D-6
トリアージネットワークにおける密度変化に応じたデータ送信手法の検討
○斎藤卓也,小林ひかる,田村寛樹,戸口裕人,重野 寛(慶大)
災害や事故が発生した際に傷病者に紙のタグを付け,重傷度によって救命の順番を決定するトリアージ救命救急支援方式に注目が集まっている.
中でもタグを電子化することでセンサネットワークを構築し,傷病者の情報の一括管理を行う電子トリアージシステムの研究が活発に行われている.
傷病者はトリアージポストと呼ばれる,医療従事者が重傷度を判断する場所に搬入され,ポスト内で周期的に生体情報をシンクに送信する.
しかし傷病者数の増加に伴いトラフィック量が増加するため,パケット衝突により到着率が低下する.
本研究では重傷度の高さによってメッセージの送信間隔を変更させ,線型的に増加するトラフィック量を抑制しパケット到着率を維持する手法を検討する.