3A-7
WAN接続クラスタ群をメモリ資源として利用するためのメモリサーバ自動選定システム
○鈴木悠一郎,緑川博子,市野晴菜(成蹊大)
筆者らは,クラスタの遠隔ノードのメモリを利用し,仮想的に大容量のメモリ空間を逐次プログラムに提供するシステム, DLM(Distributed Large Memory)を構築,評価してきた.
DLMのメモリサーバを常駐型プロセスにしたマルチクライアント向けDLM-Mシステムでは,クラスタ内の複数メモリサーバから自動で利用サーバを選択し,負荷分散を行うシステムをすでに構築している.
今回,単一クラスタにとどまらず,WAN接続されたクラスタ群の中からメモリ資源として適切なクラスタ,メモリサーバノード,計算ノードを自動選定して実行するシステムを設計した.本システムはwebインターフェースも備えており,ユーザはポータルサイトからジョブを投入し,WAN全体に存在するメモリを有効利用できる.