2ZF-2
免疫ネットワークモデルにおける状態遷移
○高頭和輝,長谷川智史,穴田 一(東京都市大)
 免疫系は,生物が生きる上で重要な役割を担っている.免疫における特徴的な現象は,一度侵入してきた抗原が再度侵入してきた際に,その抗原を素早く除去するというものである.この現象は,免疫記憶と呼ばれている.
 この現象に対する一つの説として,Jerneのネットワーク説がある.この説は,免疫細胞同士のネットワークに以前侵入した抗原に対する記憶が内在するというものである.この説を基にした様々なモデルが提案されているが,未だ免疫記憶を再現できていない.
 そこで,本研究では,免疫細胞同士の相互作用を考慮したネットワークモデルを提案し,その有効性を検証する.