2ZD-1
認知的徒弟制理論に基づくソフトウェア開発教育における協調学習支援システムの提案
○張 龍明,櫨山淳雄(東京学芸大)
近年、協調学習の重要性が認識され、ネットワークの発展に伴い、
CSCL分野の研究が盛んに行われている。本研究では認知的徒弟制
理論に着目し、ソフトウェア開発教育支援を目的とする。認知的徒弟制は
コーチング、モデリング、スキャフォールディング&フェディング、
リフレクション、アーティキュレーション、エクスプロレーションからなる。
過去に行ったインスペクションと改版履歴を含んだ成果物の作成プロセスを
一つのモデリングとして捉える。また、オンライン上のQ&A機能を用い、
学習者間のコーチングを行うことにより、集合型の授業では場所と時間の
制約、教員一人では個別のコーチングまでは手が回らない問題を解決する。
対面での協調学習においては、教えてもらった側の学習者が行った学習
内容を整理し、システムに登録するプロセスを通して、学んだ内容を
リフレクションする。