2ZB-3
色相信号を用いた協調型ゲームにおけるコミュニケーション進化の分析
○山下祥弘,坂野了太,伊藤 昭,寺田和憲(岐阜大)
事前に意味が共有されていない信号だけを用いて、人はどのように意図の伝達を実現するのだろうか。本研究では、意図伝達手段を連続的な空間から自由に選択可能な色相信号に制限し、お互いが部分的な情報しか持たず、問題解決には協調を必要とする課題である「司令官と見張り番」ゲームを作成、人の問題解決、意図伝達行動を観測した。被験者の課題は、どのような意味を、どのように連続空間を分節して記号化するのか、また新しい記号が必要なときにはどのように生成し、さらにこれまでの記号よりも高度な記号が必要なときに、記号をどう拡張するのかといった意図伝達の進化過程の分析を行った。