情報処理学会 第73回全国大会講演要旨

一般に，多くの局所解を持つ多峰性関数の大域的最適解を現実的な計算時間内に求めることは困難である。しかし，多くの工学設計問題では大域的最適解が必要とされることは少なく，準最適解で十分な場合が多い。また，現実の設計問題では，実用的な観点から1つの大域的最適解よりも許容できる複数の準最適解を提示することの方が望ましい場合も多い。本研究では連続型多峰性関数の1つの解を現実的な計算時間内に探索することのできるArtificial Bee Colony(ABC)アルゴリズムに着目し，1つの大域的最適解ではなく，許容できる複数解を効率的に求めることを目的としたABCアルゴリズムの高度化法を提案する。