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IDEを活用した言語機構に頼らないコード再利用のためのモジュール化
○寺本裕基,武山文信,千葉 滋(東工大)
従来ではコードを再利用するために、言語機構でモジュール化する
のが一般的であったが、その言語機構の文法や意味論を理解しなけ
ればならないという問題がある。本研究では言語機構を用いずに、
統合開発環境で再利用のためのモジュール化を実現する方法につい
て提案する。提案では、複数のファイル間で再利用したいコードの
領域を同期させ、共有させることで疑似的なモジュール化を可能に
する。さらに、領域の一部のみの同期を可能にすることで、関数や
型などをパラメータ化することができ、クロージャやジェネリクス
のような言語機構と同様な再利用が言語機構を用いずに実現可能に
なる。このような統合開発環境を Eclipse のプラグインとして実現した。