2J-5
演算ユニットのスリープ頻度に応じてパワーゲーティング制御を行うLinuxプロセススケジューラ
○高橋昭宏,茂木 勇,佐藤未来子,並木美太郎(農工大)
プロセッサの電力削減を目指し、細粒度パワーゲーティング (PG)
技術を搭載したプロセッサ「Geyser」の研究を行っている。これまで
我々は、Geyserの各演算ユニットのスリープ時間頻度情報とPG効果の
指標であるBEP (Break-Even Point) を用いて適切なPGポリシーを
動的に適用するアルゴリズムを提案し、簡易OS上にて電力削減の
効果を得た。本研究では、Linuxスケジューラにこのアルゴリズムを
組み込み、スレッド単位でPG制御を行う機構を実装し、Linux環境での
電力削減を目指す。また、PG制御を行った場合と行わなかった場合の
消費電力を測定し、電力削減の効果を評価する。