2J-4
コア温度情報による細粒度パワーゲーティング制御を行うOSスケジューラ
○木村一樹(農工大),近藤正章(電通大),天野英晴(慶大),宇佐美公良(芝浦工大),中村 宏(東大),並木美太郎,佐藤未来子(農工大)
MIPS R3000アーキテクチャベースのGeyserは、演算器にランタイム
パワーゲーティング(PG)技術を施した省電力プロセッサコアである。
Geyserではハードウェアが自律的にPGを行うことが可能だが、
PG実施時のオーバヘッドと電力削減量の損益分岐点を考慮して
ソフトウェアでPGの実施ポリシーを制御することで、省電力効果を
さらに向上させることが期待できる。本研究では、この損益分岐点となる
サイクル数がコアの温度により変化することに着目し、ランタイムに
コアの温度情報を取得してOSがPG実施ポリシーの決定を行う制御方式を
提案するとともに、実際にFPGAボード上に評価システムを構築した上で、
提案方式について実装と評価を行った。