2J-3
OSとコンパイラとの連携によるPG制御方式の研究
○小林弘明,茂木 勇,木村一樹(農工大),薦田登志矢(東大),佐藤未来子(農工大),近藤正章(電通大),中村 宏(東大),並木美太郎(農工大)
システムLSIの高集積化に伴う消費電力の増大に対処すべく,
現在,細粒度PG(Power Gating)技術を搭載したプロセッサ
「Geyser」の研究を行っている.Geyserでは,ハードウェア
とソフトウェアとの協調による効果的な電力削減を目指して
おり,ソフトウェアからPGを制御するためのインタフェース
を備えている.ソフトウェアからこれを利用する際,PG効果
の指標となるBEP(Break Even Point)というものが非常に重要
となるのだが,BEPは動作時の温度に強く依存するため,効果
的にPG制御を行うためには温度変化を考慮する必要がある.
本研究で提案するPG制御方式は,コンパイラによる静的命令
解析とOSによる動的制御とを連携させることで,温度変化に
対応した効果的な電力制御を可能にする.