2H-8
2パス限定投機方式における動的最適化の効果
○津田 翼,大津金光,横田隆史,馬場敬信(宇都宮大)
プログラムの高速化にはループ部分の高速化が重要となり、ループ
のイテレーション単位で投機的に並列実行する方法が有効である。
我々は、ループ中で実行頻度の高い2つの実行経路(パス)を投機対象
として並列実行する2パス限定投機方式を提案した。しかし、これら
2つのパスは、プログラム実行時の挙動に応じて変わり得るもので
あり、その場合には投機対象とする2つのパスをプログラムの挙動
に応じて動的に切り替えることにより性能向上が図れる可能性が
ある。本研究では、その改善策としてプログラム実行時に実行挙動
の観測とその実行挙動に応じた最適化を行う動的最適化の適用を
考え、動的最適化の性能を見積り、その効果を評価する。