2D-6
一般的概念関係を用いたなぞなぞ文生成システム
○金久保正明(静岡理工科大)
なぞなぞ文を生成するシステムの開発事例は既にいくつかあるが、
なぞなぞ用に特化した単語データベースや、なぞなぞ文テンプレー
トを用いている。本報告では、一般的な概念辞書で使われる上位下
位の概念体系と格フレームのみを用いて、なぞなぞ文を生成する手
法を提案する。具体的には、登録された格フレームに共通して現れ
得る二語間に駄洒落が成立する場合に、一方を上位概念で伏せて、
なぞなぞ文を生成する。単純な駄洒落では簡単になりがちなので、
英語読みや、同じ意味を表す音の違う語(異音同義語)を用いて難
化を図った。実際にシステムで生成したなぞなぞを被験者に解いて
貰う実験により、提案システムの有効性を確認した。