2D-5
複数翻訳機の利用による折り返し翻訳の精度不一致防止効果の検証
○宮部真衣,吉野 孝(和歌山大)
機械翻訳を介したコミュニケーションでは,翻訳精度が低い場合,十分な相互理解ができない可能性が高い.現在,母語のみを用いて自分の発言がどのように伝わっているのかを把握するための手法として,折り返し翻訳が用いられている.対象言語翻訳文と折り返し翻訳文の精度の同等性に関する検証を行った結果,対象言語翻訳文と折り返し翻訳文の精度不一致が発生するケースが見られた.特に対象言語の精度が低いにもかかわらず折り返し翻訳の精度が高い場合,大きな問題となる.そこで本研究では,複数翻訳機を用いることによる,上記の不一致の解消効果についての検証を行う.