情報処理学会 第73回全国大会講演要旨

農業従業者は作物を出荷する際、生産履歴をJAに提出しなければならない。
提出方法はOCRシートの記入かPC入力である。しかし、以下の問題がある。
OCRシートは数字コードで記入するため入力誤りに気付き難い。PC入力は
高齢者の多くがPCに対して嫌悪感を抱いているため利用者が少ない。
また、この提出情報には出荷に無関係な作業内容の記録が出来ない。
これらの問題を解決するために、音声を用いて農作業内容を記録するシステム
を提案する。携帯端末を用いて音声を録音することで作業中にその場で
記録する。これにより書類作成の時間短縮を行うことを目標とする。
農作業を行う人たちに協力を得て、作業中の発話・マイク装着の負荷を
調査する。また、作成された日誌の各項目の単語認識率・単語正解率を
求める。